佐々木家住宅(ささきけじゅうたく)
- 名称
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- 佐々木家住宅主屋
- 佐々木家住宅養老閣
- 佐々木家住宅文庫蔵
- 佐々木家住宅小便所
- 所在地
- 秋田県由利本荘市前郷字前郷
- 構造・形式
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- 主屋
木造平屋建 - 養老閣
木造3階建 - 文庫蔵
土蔵造2階建 - 小便所
煉瓦造平屋建
- 主屋
- 建築年代
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- 主屋
大正3年 - 養老閣
大正10年 - 文庫蔵
明治33年 - 小便所
大正3年
- 主屋
佐々木家の歴史
佐々木邸は由利本荘市前郷(旧由利町)にあり、市街地の中心部、子吉川東側の平地部に位置します。
佐々木家は代々、この地域の大地主であり、七代目当主・三太郎はその傍ら、賃貸業も営む商人でした。三太郎の子、八代目当主・新吉郎は、米穀を貯蔵するための貸倉庫業も営んだと伝えられ、当時の佐々木家は地主・商家としてこの地方で名が知られていました。九代目当主・高義は主屋に歯科医院を開業し、十代目当主・高昭も先代の家業を受け継ぎ、開業歯科医師として活躍、現在に至っています。
建造物配置状況
佐々木邸は、八代目当主・新吉郎により明治33年に文庫蔵、大正3年に住宅(主屋)、大正10年に養老閣(別邸)が建設されました。
住宅(主屋)は、ほぼ敷地中央に位置し、正面中央の正面玄関には、舟底天井、妻飾りの懸魚(雲水)が施されています。筬欄間、桜木をモチーフとした杉戸、当時としては大変貴重な電話室(硝子に電話室と記した扉付)、北側の新邸宅に接続する太鼓橋などが特徴です。
別邸『養老閣』は、敷地前面北西側に建ち、県下でも現存する唯一の木造3階建別邸建築です。着工は大正6年頃に始まり、竣工までに5年の歳月を費やしました。玄関ポーチ妻には『鶴に雲紋』、縁及び廊下の天井は棹縁天井、上・下座敷境は筬組子形式とし『月に雁』の彫物を付しています。また、各座敷側廻戸中央は、『前郷八景』などをモチーフとした特注擦硝子が嵌め込まれています。
一部時流の改修は見受けられるものの、本建造物は往時の姿を色濃く残し、工匠の卓抜した技術、粋を強く感じさせる建築であり、当時の建築技術を解明する上でも非常に貴重な遺構です。
添付ファイル
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教育委員会生涯学習課
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