神明社

ページ番号1003556  更新日 2022年12月14日

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名称
神明社 注:7件(1カ所)
〈本殿・宮殿くうでん・拝幣殿・合殿・神輿殿・稲荷鳥居・両部鳥居〉
所在地
秋田県由利本荘市吉沢字上林42
構造・形式、建築年代
名称 構造・形式 建築年代
本殿 木造平屋建、銅板葺 大正4年
宮殿 木造平屋建、板葺 明治16年
拝幣殿 木造平屋建、銅板葺 慶応3年(大正4年増築)
合殿 木造平屋建、鉄板葺 明治中期
神輿殿 木造平屋建、鉄板葺 明治41年
稲荷鳥居 石造 文化7年
両部鳥居 木造 天保13年

概要

神明社は、天保元年(1644)創建と伝えられており、享保年間(1716~1736)以降、拝幣殿や宮殿などが造営されています。

本殿

本殿は、石積み基壇上に建つ神明造の社殿です。切妻造、銅板葺で、棟に千木と勝男木を上げています。また、縁は隅を放射状とした切目縁で、縁の端近くまで妻壁から離して棟持柱を建てています。

宮殿

本殿内に安置された宮殿は、金箔漆、飾り金具を多用する装飾豊かな遺構です。

特に屋根は特異で、寄棟屋根に千鳥破風付きの切妻屋根を載せた七面造り風の構造になっています。千鳥破風の懸魚には、近世当地を治めた六郷氏の六郷亀甲を用いています。

拝幣殿

拝幣殿は、文久3年(1863)7月に着工し、慶応3年(1867)に完成しました(大正4年本殿建立の際、さらに増築)。建物は、桁行三間、梁間三間の拝殿と、桁行三間、梁間二間の幣殿からなっており、棟をT字形にした社殿です。正面の構えは千鳥破風と軒唐破風付きの向拝からなり、向拝柱と拝殿側柱に架けられた繋虹梁の上には、力士像を一対置いています。
その他拝幣殿には、龍、獅子、鳳凰、竹虎、波乗兔、菊など数多くの題材の彫刻が、彫師 小川松四郎によって施され、内部にも本荘藩お抱え絵師 鈴木梅山や牧野雪僊、谷川丹山の描いた壁画や大絵馬、天井画など、本荘由利を代表する狩野派画人の作品が多く、装飾性が非常に高いことが特徴です。

このように、神明社は、由利地域の代表的な社殿であり、近代の社殿建築を考えるうえで非常に価値が高い遺構だといえます。

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