旧鮎川小学校(きゅうあゆかわしょうがっこう)
- 名称
-
- 旧鮎川小学校 屋内運動場
- 旧鮎川小学校 北校舎棟
- 旧鮎川小学校 中央校舎棟
- 旧鮎川小学校 南校舎棟
- 所在地
- 由利本荘市町村字鳴瀬台65番地1
- 構造・形式
- 木造平屋建、切妻造、桟瓦葺
- 建築年代
- 昭和29年(1954)頃
旧鮎川小学校の概要
旧鮎川小学校は、由利本荘市由利地区(旧由利町)に所在し、昭和29年(1954)、旧鮎川中学校として新設された木造校舎です。昭和45年(1970)に同中学校が由利中学校に統合された後、鮎川小学校が移転し、平成16年(2004)に同小学校が由利小学校に統合されるまで、50年間使用され続けました。
構造は木造平屋建・切妻造・桟瓦葺で、外壁は焼杉南京下見張り、一部モルタル目地切です。教室群の架構は洋組(キングポスト形式)で、梁間方向を1スパンに架構し、教室と廊下を1ユニットにしています。なお、屋内運動場も同様に洋小屋構造(キングポスト形式)です。
また、外観は、外壁に濃茶の木製ペンキを塗って落ち着いた雰囲気を出す一方、柱部や窓枠部、換気口を白ペンキで縁取りしてツートンカラーとし、モダンな雰囲気を醸し出しています。加えて屋内運動場の妻部については、灰色壁面に高く延びる白い柱列が、より屋内運動場の高さを強調する構造となっています。
内部は徹底して和風造作をした校舎で、天井部の塗装や外側窓部のサッシ窓を除けば、杉板張りの床や腰壁、建具などは建築当時のまま現在まで維持されており、秋田杉の木目を活かした調和のとれた美しい校舎の姿を、そのままの状態で今に留めています。
このように旧鮎川小学校校舎は、明治末期から大正期の校舎の建築形式を引き継いだ昭和20年代の数少ない木造校舎であるとともに、建築当時の規模のまま、その大部分を今日まで維持してきた全国的にも稀少な校舎であり、その規模は、現存する木造校舎では秋田県最大級です。現在は、校舎設計時に意識した「均衡のとれた校舎配置」「木材の特徴を活かした和風校舎」を強調した、東北日本海側の特徴ある木造校舎を活かし、多世代交流・木育体験の学び舎「鳥海山木のおもちゃ館」として蘇り、人気の施設となっています。
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このページに関するお問い合わせ
教育委員会生涯学習課
由利本荘市西目町沼田字弁天前40番地61 西目総合支所内
電話:0184-32-1332 ファクス:0184-33-2202
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