森子大物忌神社社殿(もりこおおものいみじんじゃしゃでん)

ページ番号1003558  更新日 2023年4月25日

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名称
  • 森子大物忌神社 本殿
  • 森子大物忌神社 拝殿及び幣殿
所在地
秋田県由利本荘市森子字八乙女下99-1
建築時期
  • 本殿
    大正4年
  • 拝殿及び幣殿
    安政2年(1855)

森子大物忌神社の概要

由利本荘市森子の八乙女山中腹に位置する森子大物忌神社は、江戸時代には「薬師堂」と呼ばれ、大物忌神(本地 薬師如来)として崇拝されてきた鳥海山の登拝口(滝沢口)に建立された遥拝所です。

鳥海山は、古代には国家の守護神として崇敬されました。中世になると、熊野信仰の東北地方への伝播と修験道の隆盛により、出羽国の中心的な信仰の山として崇拝され、山麓には遥拝所並びに修行の場として、六カ所の活動拠点が形成されました。
近世には、農業神としても崇敬されるようになり、鳥海山信仰が庶民に広く浸透した結果、東北一円から「道者(どうしゃ)」と称された参詣者が、山頂の鳥海山大権現を目指すようになり、特に、江戸時代中期以降、隆盛を極めました。
森子大物忌神社境内は、この鳥海山修験のひとつ、羽黒派滝沢修験の活動拠点であり、薬師三尊像と十二神将像(現存)を安置し祀ってきた薬師堂は、その中心的な役割を果たしてきました。境内一円は平成23年(2011年)7月23日、国の史跡に指定されています。

建造物の概要

森子大物忌神社 本殿

木造平屋建、銅板葺、建築面積19平方メートル(渡廊付)

写真:森子大物忌神社 本殿

八乙女山の中腹に東面して建てられました。棟札によると、建立年代は大正4年、大工棟梁は畠山清治と記されています。
三間社流造の銅板葺で、周囲に高欄付の切目縁をまわした造りとなっており、円柱で三斗組とし、妻は二重虹梁大瓶束です。正面中央間に両開き桟唐戸を設置し、その前方のみに木階を設けてあります。また、庇の虹梁を高く架け、雲竜の彫刻を飾るなど、彫刻装飾の配置が効果的です。

森子大物忌神社 拝殿及び幣殿

木造平屋建、銅板葺、建築面積98平方メートル

写真:森子大物忌神社 拝殿及び幣殿

本殿の前方に位置し、桁行三間、梁間三間で、背面を2間増築しています。建立年代は棟札に安政2年とあり、大工棟梁は森子村三之丞ほかと記されています。
入母屋造銅板葺で、正面に千鳥破風と軒唐破風付き一間向拝を付け、背面に切妻屋根を突き出した造りです。円柱で、木鼻付出三斗を組み、中備に蟇股を配しています。繋虹梁の上に飾られている一対の力士像が印象的です。
また、大物忌神の本地である薬師如来を祀る堂宇として建立され、大正に拝殿へ転用されると同時に増築がなされた、という歴史もあります。

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このページに関するお問い合わせ

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