石碑4「芭蕉翁碑(2)」
石碑4「芭蕉翁碑(2)」の説明
本荘公園の本丸への坂を登って左に折れたつきあたりに大きな芭蕉碑が立っています。
表面には「芭蕉翁之碑 従四位勲四等子爵六郷政鑑篆」とよく整った文字で彫られています。裏面には「明治廿六癸巳初冬 弐百年祭為紀念建立」とあって、この碑を建立するにあたっての発起人として、戸蒔素幽、熊谷亀桃、井出楽之、長谷川一咲、荒川素風、工藤嵐松、高橋一笠、瀧澤夫水、の8名が名を連ねています。そしてそのまわりに須藤善一郎73名の協賛者の名前が所狭しと彫られています。本荘町以外の協賛者には、小友・金浦・笹子・石沢・前郷・曲沢・大竹・老方・子吉・平沢などの出生地が冠せられており、 仙北・秋田などと彫られているものもみられます。
発起人の8名はいずれも幕末から明治にかけての本荘の俳句界のリーダーたちであり、協賛者のほとんどもまた地域々々における俳句の道の達者であり、リーダーたちです。芭蕉はご存知のとおり、元禄7年(1694年)10月12日になくなっていますから、碑を建立した明治26年(1893年)は没後200年目にあたります。そこで由利界隈の俳句愛好者たちが芭蕉への思いを新たにし、斯道の一層の発展を願ってこの碑を建立した訳ですが、建立の場所は当時本荘城跡が旧藩主六郷氏の私有地でしたから、旧藩主の意向によってそこに定められたものだったろうと思われます。
この碑は数本の杉に囲まれていますが、これは碑建立のとき植えられたものでしょう。
石碑4「芭蕉翁碑(2)」の位置
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