旧若宮八幡神社獅子頭二頭一対

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ページ番号1003572  更新日 2022年12月14日

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指定

県有形民俗文化財

平成3年3月19日

所在
由利本荘市矢島町元町字新所162
所有者
太田良治

写真:旧若宮八幡神社獅子頭二頭一対

若宮八幡神社は、矢島藩祈祷社10社の1社に数えられ、「根井館若宮八幡」と称し、矢島藩社家統領をつとめた太田家が代々奉仕してきた。
獅子頭は、陰陽の獅子として二頭一対の様式を保持している。雄は一角を頂き、矢島藩主生駒家の家紋「半車」を、雌は宝珠を頂き、家老金子家の家紋「五 瓜に唐花」を記している。後頭部には元禄12年の紀年と奉納事情が知れる銘があり、このことから家老金子家が、若宮八幡神社を建立し、藩主の繁栄を願って獅子頭を奉納したものと考えられる。
祭日は、古くは6月朔日と記録されるが、現在は5月5日である。地区の若者が夕方、獅子頭を太田家から借り受け、若宮八幡神社に参拝した後に、地区の家々をお祓いして回る。この獅子頭は、陰陽二頭一対の様式を伝えるものとして、また県内に現存するものとしては、江戸初期の銘文をもち、その奉納事業が知れる貴重な有形民俗文化財である。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会矢島教育学習課
由利本荘市矢島町七日町字羽坂64番地1 日新館内
電話:0184-56-2203 ファクス:0184-55-4224
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