根子ノ沢遺跡出土土器(ねこのさわいせきしゅつどどき)
- 名称及び員数
- 根子ノ沢遺跡出土土器 1点
- 寸法
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- 高さ:30.5センチメートル
- 口径:30.4センチメートル
- 底径:8センチメートル
- 製作年代
- 縄文時代中期 大木9式期
- 所在地
- 由利本荘市新沢字猫屋布45
概要
本土器は、由利本荘市西目町に所在する根子ノ沢遺跡の、評定森と呼ばれる地点から、平成6年、農作業中に偶然発見されました。
この土器は、口縁が四つの波状をなし、全体形は中間のくびれを境に上が大きく開き、下が小さくすぼんだ形状です。中間のくびれには線を3本引いて、その上下に立体的な渦巻文を組み合わせた複雑な文様を配置しています。渦巻文などの立体的な部分には最後に磨きをかけており、光沢のある仕上がりです。渦巻文はいずれも、渦の外側が高く、内側が低くなる螺旋状のつくりで、渦の中心には縄文があります。
なお、縄文土器は、時期や地域により形や文様に違いがあり、東北地方では概ね北緯40度を境に、北に円筒土器様式が、南に大木式土器様式が分布します。本土器は、螺旋状の渦巻文をもつ点で、今から約4,500年前、縄文時代中期後半の大木式土器の特徴をよく表しています。
根子ノ沢遺跡出土土器は、立体的な螺旋状の渦巻文で表面を埋め尽くし、上部が極端に大きい不安定な形状ながらも均整がとれているなど、意匠、形態共に優れた土器です。さらに、立体的な文様をもつ土器は破片で出土することが多い中、全体形をとどめていることから、大変貴重なものといえます。
添付ファイル
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