旧佐藤政忠家住宅
- 概要
佐藤政忠家住宅は、明治2(1869)年に建てられた武家住宅です。明治元年の戊辰戦争により、八森陣屋と城下は殆ど焼失しましたが、翌2年の版籍奉還による矢島藩庁の成立とともに城下の復興工事が行われました。本住宅は、そのときの矢島藩大参事で、藩政時代には江戸家老であった加川退蔵住宅として建てられたものです。当時の加川家住宅は、旧八森陣屋大手門脇の堀端(城内大路第1区6番)にありましたが、明治5年に加川家が東京へ転住するにあたり、佐藤政忠が所有、その後現在地へ移築されました。
本住宅は145.643平方メートル、矩折りの平屋で、西側通りの桁行7.5間は座敷棟、南側通りの桁行4間は台所棟に大別され、屋根は緩い勾配の切妻屋根を上げて、矩折接続部は隅木入りに曲がっています。建築当時の屋根は柾葺でしたが、今回の復元は銅板です。外観は、座敷側の西面に出窓を設けて繊細な格子を組んだ猿頭付の板屋根で、また軒廻りは出桁を組んで棰軒をみせています。
本住宅の意匠は、外観および内部空間とも簡潔に作られ、清楚さを追求した高風な意匠の武家住宅といえます。家伝によれば、本住宅は当時の江戸大工の手によるものとされており、その洗練された意匠からみて、この伝えは正しいと思われます。全体として当時の住宅建築の特色をよく示し、当時の武家建築(住宅)の使い方(住まい方)を知る上で貴重な存在であるといえます。
- 所在地
- 〒015-0404 秋田県由利本荘市矢島町矢島町32
- 電話
- 0184-56-2203(矢島教育学習課)
- ファクス
- 0184-55-4224(矢島教育学習課)
- 利用方法
- 由利本荘市施設使用申請書を矢島教育学習課へ提出
- 利用料金
- 無料
- 利用時間
- 午前9時から午後4時30分
- 開館時間
- 申込みがあった場合のみ開館
- 窓口受付時間
- 午前8時30分から午後5時15分まで
- 駐車場
- 矢島総合支所前駐車場
- 交通アクセス
-
由利高原鉄道鳥海山ろく線、矢島駅より徒歩15分
羽後交通バス、本荘・伏見線、矢島総合支所前より徒歩0分
日本海東北自動車道、本荘ICより35分、国道108号線を矢島方面へ
地図
このページに関するお問い合わせ
教育委員会矢島教育学習課
由利本荘市矢島町七日町字羽坂64番地1 日新館内
電話:0184-56-2203 ファクス:0184-55-4224
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。