田園空間博物館整備基本構想

鳥海山麓地区

都道府県名

秋田県

対象市町村名

矢島町

由利町

東由利町

鳥海町

象潟町

仁賀保町

名   称

田園空間博物館 「 田の神 ・ 鳥海山 ・ 水の郷 」

概   念

 ここには、豊かな自然環境と時間の流れの中で育まれた歴史・伝統文
化などが数多く分布している。活性化を目指す地域づくりの中でこれらを
利用しない手はない。もっと多くの魅力を引き出し、埋もれたままになっ
ている地域資源を掘り起こし、地域の人々が再認識・再評価する必要が
ある。そうした中で「鳥海山」を流域とした共通の農村の伝統文化や美し
い田園空間と豊かな自然をもつ6町が@自然と共生した地域づくりA地
域住民が主体となった地域づくりB自然・歴史・文化など個性ある地域
資源を活かした地域づくりを目標とし美しい田園景観の保全と農村の伝
統文化の保存・伝承を図っていく。

地域の概要

(特徴、歴史、

伝統農業等)

 秋田・山形両県の県境にまたがる国定公園鳥海山は、東北第二の標
高(2,236m)を持つ独立峰で、古くからの田の神、山の神として崇拝
されてきた。それは、山岳信仰すなわち山伏信仰であり、五穀豊穣、家
内安全、無病息災などを祈願し、鳥海山麓の地域には、山伏神楽の一
種で豊作を祈願した本海番楽(鳥海町)、坂之下番楽(矢島町)屋敷番
楽(由利町)、地下ノ沢番楽(東由利町)等多数の本海流番楽が伝承さ
れている。また、田の神鳥海山の豊かな水は、放射状に川を作り、金井
川堰、滝沢堰、久保田堰、笹子大堰などの数々の水路を経て、稲作を
中心とした美しい田園及び農村景観の源となっている。そして、近年少
なくなってきてはいるが昔懐かしい景観を持つ萱葺き農家も現存するな
ど人と自然が織りなしてきた農村伝統文化が残る魅力ある田園空間で
ある。
区分 整備目標 事業主体 工期

事業費(百万円)

中核施設

鳥海山麓総合案内所

ギフチョウの森

矢島町

13〜17

56

78

展 示 施 設

貝沢・才ノ神堤

花立堤親水公園

水神様と乾田馬耕碑

山本大路水路

木境神社

中屋敷眺望地

上新荘眺望地

妻ノ神眺望地

花立眺望地

案 内 板

         

鳥海町

矢島町

由利町・東由利町・鳥海町・象潟町・  仁賀保町

13〜17

50
43
25
21
1.5
1.5
1.5
1.5
田園散策の道
荒 沢 橋
花立遊歩道
八塩遊歩道
ボツメキ遊歩道
民 部 坂
根井館遊歩道

矢島町

矢島町・東由利町

東由利町

矢島町

13〜17

72
112
40
34
13
31

全体の概算事業費
(百万円)

H13 H14 H15 H16 H17 合 計
15 166 145 150 114 590
住民参加活動への取り組み方針
 各町の自然保護団体や活動家、歴史研究家、観光ガイドの他JAや
土地改良区や町内会等多くの組織や個人を含めた推進協議会を設置
して、広域圏ぐるみで活動を展開していくこととしている。その中でも矢
島町は、平成8年度から町独自のエコミュージアム構想を策定し、現在
は、地域住民が参加した検討委員会「21プラス1委員会」が組織され、
活動している。委員会は、ふるさと部会、システム部会、21構想部会、
に分かれ各専門分野で様々な検討がなされているところである。今後、
6町の広域圏で住民参加による維持管理方針や活動のマニュアル化、
専門機関の助言・啓蒙活動等を通じて積極的に展開していく。
施設の運営方針及び維持管理計画の概要
 当地区の総合案内所(中核施設)は、構想区域のほぼ真ん中に位置
する矢島町に置き、矢島町が中心となり、地域住民組織と連携を図り
ながら管理し、各地域の展示施設や市町村、観光協会等と情報交換を
行い、訪れた人が地域全体を把握できるような運営を行っていく。また
広域圏の地区なため、各地域をまとめる連絡協議会を設置し、案内や
イベント開催などの勉強会・研修会も行っていく。サテライト施設に関し
ても、各町と地域住民組織が連携しながら運営・管理にあたる。

 

トップページへ  前のページへ