かつての町家はその大部分が切妻妻入りの造りで、舗装されない砂利道には川砂や汚れ気の無い土(矢島ではザクという)で「盛り砂」をして各家々で神の道を作ったものだが道路が舗装されその後片付けが大変苦労なことからその風習も姿を消してしまった。また、住宅も各々個性的な構造で新築され、切妻妻入りの造りも少なくなって来た。 |
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家紋入りのれん |
家紋入りの御神灯 |
盛砂をして神輿を迎える |
(2)山車の花・ねり子に配る花の準備。 |
六丁の若者衆の大きな収入源となっているのは山車の「花」で、お祭りの当日六町内各家々に、花係の若者衆と、主として中学生の男子が丁内若者衆の半天を着て、「祭礼田中町若衆」とか「舘町青年会」等とゴム印を押した寸志(若者衆は花と呼んでいる。)を配ってくるので、それに上げる「花」六丁分と、山車を引く綱につかまって町をねり歩く仮装した幼児(ねり子)にお祝いとして上げる「花」(ねり銭)を準備する。このねり子銭はその家によって数が異なる。この花はお祭りの当日、家の前を山車を引いて通るねり子達一人一人に手渡す。ねり子達はいただいた「お花」をその為に準備して腰に下げて来た小袋に入れて歩く。特に小さい幼児には大人が付き添ってついて歩く。 |
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神輿を迎える祭壇 |
各家の祭壇かざり |
お花の準備 |
(3)ねり子の準備 |
お盆が過ぎると、町の衣料店の店頭には子ども用のお祭り半天などが通路側にさげられ、お祭りムードを盛りたてる。 |