作品データ 

 

作品番号 41 映画タイトル 石川五右衛門の法事
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1930/07/13 封切館 帝国館
フィルム 3巻 上演時間 16分 白黒・無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 池田忠雄、伏見 晁
原 作 絹川秀治 撮 影 武富善男    
出 演
渡辺篤 横尾泥海男 青木富夫 坂本武 香取千代子
内 容
 ある城下町に石川珍々堂という店があり、店先の大きな釜には「世紀の大盗賊石川五右衛門が釜ゆでにされた釜なり」の立て看板が書いてある。
 この店は五右衛門より五代目の石川五平太の店で、荒木又右エ門の刀、弁慶の薙刀、牛若丸の扇子、高橋お伝の胃袋など胡散臭いものが並べてあるる。息子の六代目大五郎は、盗賊の血をひいて目下泥棒修行中、店の正面に、先祖の書いた遺言が掲げられ、一、どうせやるなら、でかい事をやるべし・・・、一、貧乏人のへそくりには手をつけてはならぬ・・・、一、悪徳商人やワイロ役人はのがさず狙うべし・・・、一、儲けの半分は不幸な人に与えよ。
 右忠実なれば、義賊として後世に名を残すこと間違いなし。大五郎はこの遺言を肝に銘じ、着々と腕をあげた。例えば電車の中で義手を使って新聞を読みながら本物の手で財布をスる。刑事が現行犯と手錠をかけるが、手錠のついた義手を残してドロン。「うむ、手抜かりだった」と口惜しがる刑事。
 大五郎が刑事に追われて、二人同時に崖から転落。二人は一本の細い縄にぶら下がる。縄が次第に切れかかる。二人は必死にのぼる。刑事のポケットから財布がのぞいているのを見つけ、大五郎は手をのばして財布を抜きとる、途端に縄が切れて二人は墜落・・・・
 隣りの空地に穴を掘り銀行の大金庫へ侵入、金庫の中には札束のつまったらしい箱がぎっしり、その一つを持ち帰った大五郎があけてみると、中味は人間や動物の眼球の瓶詰めで、一斉に大五郎を睨みつけ、無数の目玉が飛び出して大五郎を悩ます。大五郎が必死に観音経を唱えると目玉はやっともとの箱へ納まる。恐ろしくなった大五郎が翌日銀行に箱を返しに行くと看板には「眼球銀行」と書いてある。大五郎唖然・・・・

 

作品番号 42 映画タイトル 奪はれた唇
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1930/07/27 封切館 帝国館
フィルム 7巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 柳井隆雄 原 作 大久保忠素
撮 影 武富善男        
出 演
渡辺篤 筑波雪子 毛利輝夫 吉谷久雄 月岡初子
新井淳

 

作品番号

43 映画タイトル 海坊主悩まし
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1930/08/08 封切館 帝国館
フィルム 6巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 池田忠雄 原 作 木村義勇
撮 影 武富善男        
出 演
斎藤達雄 吉谷久雄 若水照子 伊達里子

 

作品番号 44 映画タイトル アラ!大漁だね
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1928/08/22 封切館 帝国館
フィルム 5巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 池田忠雄 原 作 池田忠雄
撮 影 武富善男        
出 演
星ひかる 飯田蝶子 花岡菊子 青木富夫 早見照子

 

作品番号 45 映画タイトル 恋の借金狂ひの戦術
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1930/10/10 封切館 麻布南座
フィルム 3巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 野田高梧 原 作 赤穗春雄
撮 影 武富善男        
出 演
吉川英蘭 伊達里子 大国一郎 坂本武 青木富夫

 

作品番号 46 映画タイトル 色気だんご騒動記
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1930/11/28 封切館
帝国館
麻布南座
フィルム 5巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 柳井隆雄 原 作 菊池緑子
撮 影 武富善男        
出 演
渡辺篤 山本冬郷 高尾光子 坂本武 青木富夫
関時男 若葉信子

 

作品番号 47 映画タイトル 煙突男
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1930/12/05 封切館 帝国館
フィルム 3巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 池田忠雄 原 作 宗本哲哉
撮 影 武富善男        
出 演
吉川英蘭 坂本武 高松栄子 青木富夫 大国一郎
浪花友子
内 容
 子供をたくさん残して女房に蒸発された男、おまけに失業中。毎日足を棒にしてやっと見つけたのが某化粧品会社の宣伝男募集、日当は払うが命の保障はなし、何十メートルの煙突に登り驚いて集まった群集の前へ、宣伝のたれ幕を下げる仕事。ところがこの男極度の高所恐怖症、腹をすかして待っている子供たちのために勇気をふるい仕事にかかる。ふるえる足をふみしめながら必死の思いで頂上へ、たれ幕をおろし降りようと鉄はしごに足をかけた途端、腐っていた留め金がはずれ、煙突から離れてしまう。観衆から悲鳴があがり、ゆれるはしごに必死にしがみつく。風にゆられながらようやく煙突へ。
 降りることも助けることもできず、男は三日間煙突へ。やがて煙突を倒して救助することが決まり、煙突の根元からこわす。煙突が傾き男は煙突の中へ飛び込む・・・・・・

 

作品番号 48 映画タイトル 精力女房
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1931/01/05 封切館
帝国館
麻布南座
フィルム 3巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 伏見 晁 原 作 池田忠雄
撮 影 武富善男        
出 演
月田一郎 伊達里子 二葉かほる 坂本武 吉川英蘭

 

作品番号 49 映画タイトル モダン籠の鳥
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1931/01/10 封切館 帝国館
フィルム 3巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 伏見 晁 撮 影 武富善男
出 演
渡辺篤 伊達里子 関時男 高松栄子
内 容
 竹細工屋にレビュー団から明日の朝までに紅白の大玉の注文があり、徹夜で作り完成目前の玉の中に入ったまま仕上げてしまった。外に出るためには完成品を壊さなければならず、作り直す時間はない。舞台の裏方と相談の結果、舞台が終るまでそのまま、幕があき音楽にのって玉は右に左に、中の親爺はフラフラ、勢いあまって舞台の袖から外に転がり、劇場の外へ、坂道を転がりながら街へ、それをレビューガールが追いかけ街中は大騒ぎ、ビルのコンクリートに激突し玉は割れ、中から失神寸前の親爺が出る。走り寄るレビューガールの中の一人が親爺を見て駆け寄る。顔を見合わせる二人。
 「おとうさん・・・」「おお、おまえは・・・」数年前家出して警察への捜索願いの甲斐もなく音信不通であった娘・・・・・・

 

作品番号 50 映画タイトル この穴を見よ
製 作
松竹キネマ
(蒲田撮影所)
封切日 1931/04/03 封切館
帝国館
麻布南座
フィルム 4巻 カラー 〜 白 黒 音 声 〜 無 声
監 督  斎藤寅次郎 脚 本 柳井隆雄 撮 影 武富善男
出 演
渡辺篤 坂本武 飯塚敏子 吉谷久雄 関時男
内 容
 この穴とはまず地下鉄工事の穴から始まる。追っかけの一団が次から次へと穴を掘ると、突然温泉が出たり、松葉杖の男がそのお湯を浴びるとたちまち治ったり、穴から頭蓋骨出てくると、清水次郎長の頭と書いてあったり、丹下左膳百万両の壷が出てきたり、最後に広い野原の真中にぽっかり顔を出す。見回すと北海道は網走高原分譲地の看板・・・・・

 

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