国指定文化財

由利本荘市の国指定文化財

  重要文化財

「土田家住宅」
 つちだけじゅうたく

 県内で最も古い17世紀ごろの農家の遺構。「中門造り」の系統のもので、後世の完成された中門造りとは異なり、建築年代の古さと、中世以来の武士住宅の系譜を引く「主殿造り」の要素を持ち合わせた学術上貴重な住宅建築です。

  史 跡

「鳥海山」
ちょうかいざ(さ)ん

 鳥海山は山形県と秋田県との県境にまたがり裾野を日本海に広げる標高2,236mの火山です。古代から神階の奉授がくり返され兵乱や疫病などの災異を予兆する神として国家信仰の対象となってきました。
 山形県遊佐町吹浦、蕨岡、秋田県にかほ市小滝、院内、由利本荘市滝沢、矢島の各登拝口があり、秋田県由利地方と山形県庄内地方を中心に信仰されました。
古代国家の辺境にあって、古代には国家の守護神として、また古代末から中・近世を通じては出羽国の中心的信仰の山として崇敬され、特に近世以降は農業神として信仰された鳥海山は、古代から中・近世の宗教・信仰の実態を知るうえで重要であるとして指定されました。


 

  重要無形民俗文化

「本海獅子舞番楽」
 
ほんかいししまいばんがく

 本海獅子舞番楽は、由利本荘市鳥海町の13地区で伝承されています。
 17世紀に、本海行人(本海坊とも)呼ばれた宗教者によって伝えられたとされ、本海獅子舞や本海番楽と呼ばれることもあります。鳥海山を中心にした山岳信仰を背景に、特に獅子舞を重視しています。
 他の山岳信仰を背景にした獅子舞と比較すると、舞の動作が激しく、上下の歯を打合わせる歯打ちが多いのも特徴のひとつ。獅子舞以外の演目は、「鳥舞」「翁」などの儀礼的な舞や、「山の神」「剣之舞」などの神の舞、「曽我」「八島」などの武士舞、「鐘巻」「橋引」などの女舞などと多様で、神社祭礼や盆など地域の人々の生活に深く関わって演じられるところに特色があります。