石碑3「芭蕉翁碑(1)」
石碑3「芭蕉翁碑(1)」の説明
市内にいくつかの芭蕉碑があります。この芭蕉碑というのは俳句愛好者たちが、俳聖とあがめる芭蕉を祀り、自らの俳句の上達を願い建立したものです。
本荘公園本丸の皆川宗海翁之碑の左側に小さな芭蕉碑があります。そばに大体同じ背丈の石柱があり、表には「昭和七年四月再建」、裏に「芽生吟社秋唇会拝」と彫られています。この芭蕉碑建立の由来について、本荘時報(昭和6年10月第18号)は次のように伝えています。
「本荘町の俳句同好者の依って組織されている芽生吟社では、同人の一人小島夕雨氏が町に旧藩時代から続いている俳句会の『秋唇会』の宗匠を瀧澤夫水氏から継承した記念として、同人の”さくら”こと早川賢太郎氏が叔父の古瀬孝太郎氏から貰った芭蕉碑の寄贈を受け、近く日を選んで本荘公園に建立することとなった。古瀬氏は町内の某氏の屋敷跡に倒れていたのを貰い受けたもので、『文化十四丁丑年九月吉日義道拝建』とあるが、最初誰が何処に建立したものか判明しない。大きさは高さ4尺、幅3尺位、碑に曰く、
こちらむけ われもさびしき 秋の暮
秋、俳人の集いが同人の宗匠継承記念とするのに正にふさわしい俳聖の句だといえる」
石碑3「芭蕉翁碑(1)」の位置
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