本荘城本丸跡

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ページ番号1009753  更新日 2024年3月25日

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 標高約25mの尾崎山山頂に立地する本荘城本丸は、土塁(どるい)内側で南北最大約124m、東西約96mの規模があり、山麓の三の丸(公園広場)との標高差は約21mです。山の中腹には二の丸が巡り、人工の崖「切(きり)岸(ぎし)」で隔てられています。

 二の丸から本丸へ向かう折れ曲がった坂道を進んだ先には、枡形(ますがた)の虎(こ)口(ぐち)を北・東・南側の3カ所に設けて防御施設とするほか、貞享4年の絵図によると、本丸を囲む土塁上の回廊外壁に鉄砲や弓などの射撃用として、円形と三角形の窓(狭(さ)間(ま))が交互に設けられており、防備を重視した構造であったことがわかります。

 土塁は、二の丸との標高差に合わせて高さ4m余りの西土塁と、1mほどの東土塁とに作り分けられています。絵図には、土塁上に築かれた回廊に連結して6カ所の櫓(やぐら)が描かれており、このうち土塁北東隅・東虎口の南側・土塁南東隅の3カ所については、発掘調査により櫓の遺構が確認されています。

 本丸には城主の居館や藩庁が置かれ、政務の中心を担っていましたが、その後貞享4年(1687)の絵図制作までの間に変化が見られ、城の中心機能は三の丸に移りました。

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