石製狛犬(せきせいこまいぬ)

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ページ番号1003586  更新日 2022年12月14日

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名称
石製狛犬
材質
石(火山礫凝灰岩[笏谷石])
法量
阿形:高さ45センチメートル、幅18.00センチメートル、奥行44センチメートル
吽形:高さ44センチメートル、幅19.05センチメートル、奥行45センチメートル
製作年代
16世紀半ばから後半
(天正年間[西暦1556~1590年]を下限とする)

写真:石製狛犬

概要

本狛犬は、長方形の台座上に一石彫成された、身体と頭部のバランスが良い作品で、阿吽2体1対、石質は福井県旧足羽郡社村(福井市)産の火山礫凝灰岩(通称笏谷石)です。たてがみは後方へ垂れ下がる2段の巻毛で、前肢付け根に旋毛があり、尾は3房あります。本狛犬は風蝕等により摩滅が見られるものの、市内の笏谷石製の狛犬は、現在のところ松ヶ崎八幡神社及び本荘八幡神社に所在するのみとなっています。
県指定文化財の笏谷石製狛犬には、男鹿市赤神神社(室町時代末期)、秋田市藤倉神社(16世紀後半)、松ヶ崎八幡神社(16世紀末~17世紀初頭)、秋田市金刀比羅神社(17世紀前半)がありますが、本狛犬は、たてがみが後方へ垂れ下がる2段の巻毛であることから、中世に製作されたものであることが明らかであり、県内でも古いものです。
近世半ばに西回り航路が整備され、北前船の運行が主流となる以前の北国船やハガセ船で笏谷石が運ばれたことを示すものであり、本市中世の日本海海運を実証できる歴史資料です。また、笏谷石の搬送湊である北陸(越前三国湊)と本荘の商船往来による交易を知ることができる歴史資料としても、貴重なものです。
 

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