菖蒲崎貝塚出土品(しょうぶざきかいづかしゅつどひん)

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ページ番号1003585  更新日 2022年12月14日

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名称
菖蒲崎貝塚出土品
員数
649点
(土器407点、石器229点、骨角器2点、木製品11点)
時代
縄文時代早期後葉~前期初頭
(約7,200年前~6,700年前)

写真:菖蒲崎貝塚出土品

概要

菖蒲崎貝塚は、子吉川と芋川が合流する河川敷に位置し、合流点周辺の900平方メートル以上に及ぶ範囲に上下2層の貝層が広がる、約7,200年~7,100年前の縄文時代早期後葉の貝塚です。貝層北側の小丘陵部では、捨場、盛土状堆積土、集石炉、土器埋設遺構等、約7,100年前~6,700年前の縄文時代早期後葉から前期初頭の3段階にわたる活動痕跡が確認されました。
全国で約2,400箇所見つかっている貝塚のうち、日本海側の貝塚は40箇所ほどにすぎず、このうち本貝塚は、数少ない日本海側にある最古の貝塚として貴重です。また、縄文時代早期後葉にピークに達した縄文海進に伴う日本列島の自然環境と本荘平野の水辺環境の変化、人々の活動の変化を総合的に探る上でも重要な遺跡だといえます。
菖蒲崎貝塚出土品は、昭和59年度、平成13・14・18・21年度の5度の発掘調査に伴う出土品です。土器の検証により、遺跡の活動変遷が明らかとなったと共に、県内の同時期の遺跡のなかでも例のない最もまとまった土器編年をもつ遺跡であることが判明しました。内面にアサの果実が付着した土器のほか、石器、骨角器、木製品には、釣針、石錘、櫂状木製品等の漁撈具、石槍、石鏃等の狩猟具や、石錐、石匙、篦状石器、掻器、磨製石斧、磨石・敲石、凹石、石皿等の切削・食料加工具のほか鹿角製の装身具(ヘアピン)があり、各々の用途機能をもつ道具から、複合的・重層的な遺跡の生業と性格が明らかとなりました。
これらの出土品は、日本海側最古の貝塚を形成した人々の生業、遺跡の性格等を学術的に明らかにするための検証資料であり、我が国を代表する遺跡の出土品です。

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このページに関するお問い合わせ

教育委員会生涯学習課
由利本荘市西目町沼田字弁天前40番地61 西目総合支所内
電話:0184-32-1332 ファクス:0184-33-2202
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。