ペットの防災対策について

ページ番号1004131  更新日 2022年12月13日

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1、災害時のペット対策

地震や風水害に備えて、市民のみなさんは日頃からどのような対策をされていますか?
災害発生時には、人だけではなくペットも危険にさらされます。
自分のペットを守るだけでなく、周囲の迷惑にならないよう管理をすることは飼い主の責任です。
日頃からペット用の備蓄品の準備や、しつけ、迷子対策をしっかりと行い、災害に備えましょう。

2、ペットとの同行避難について

ペットとの「同行避難」とは、災害時に指定避難所へペットとともに避難することをいいます。
飼い主がペットを同じ避難スペースで飼育管理することではありません。
動物アレルギーや鳴き声等のトラブルを考慮し、飼い主とペットは別々の避難スペースで過ごすことを基本とします(盲導犬や介助犬を除く)。

3、日頃からの備え

(1)普段の暮らしの中での防災対策

災害時にペットを守るためには、まず飼い主が無事でいることが重要です。
そのためには、ご自宅の家具の固定など地震対策を行い、あわせてペットが普段いる場所にも対策をおこないましょう。
犬を屋外で飼育している場合は、ブロック塀やガラス窓、倒れやすい建物など、飼育場所の周囲に破損や倒壊するおそれのあるものがないか確認しておくとともに、首輪や鎖が外れたり切れたりして逃げ出すおそれがないか確認しましょう。

(2)ペットのしつけと健康管理

飼い主が、いざペットを連れて避難しようとしても、ペットも突然の災害にパニックになり、いつもと違う行動を取る可能性があります。
こうした状況で、人とペットが安全に避難するためには、普段からキャリーバック等に入ることを嫌がらないことや、犬の場合は、「待て」、「おいで」等のしつけを行っておくことが大切です。
避難所でのペットの飼育においては、ケージやキャリーバックに慣らしておくこと、人や動物を怖がったり、むやみに吠えたりしないこと、決められた場所で排泄ができることで、ほかの避難者への迷惑を防止するとともに、ペット自身のストレスも軽減することができます。
また、普段からペットの健康管理に注意し、狂犬病予防接種やワクチン、ダニやノミなどの外部寄生虫の駆除を行い、ペットの健康、衛生状態を確保しましょう。
さらに、不必要な繁殖を防止するため、不妊・去勢手術を実施しておくことで、性的ストレスの軽減、感染症の防止、無駄吠え等の問題行動の抑制などの効果もあります。

災害に備えたしつけと健康管理の例

犬の場合
  • 「待て」「おいで」「お座り」「伏せ」などの基本的なしつけを行なう。
  • ケージ等の中に入ることを嫌がらないように、日ごろから慣らしておく。
  • 不必要に吠えないしつけを行なう。
  • 人やほかの動物を怖がったり攻撃的にならない。
  • 決められた場所で排泄ができる。
  • 狂犬病予防接種などの各種ワクチン接種を行なう。
  • 犬フィラリア症など寄生虫の予防、駆除を行なう。
  • 不妊・去勢手術を行なう。
猫の場合
  • ケージやキャリーバッグに入ることを嫌がらないように、日ごろから慣らしておく。
  • 人やほかの動物を怖がらない。
  • 決められた場所で排泄ができる。
  • 各種ワクチンの接種を行なう。
  • 寄生虫の予防、駆除を行なう。
  • 不妊・去勢手術を行なう。

(3)ペットが迷子にならないための対策

災害発生時には、やむを得ずペットを残して避難したり、ペットとはぐれてしまう場合もあるため、保護された時に飼い主の元に戻れるように所有者明示をしておく必要があります。
外から見えて誰でもすぐにわかる迷子札等をつけるとともに、マイクロチップを装着することも効果的です。(犬の場合、狂犬病予防法に基づき、鑑札、狂犬病予防注射済票を飼い犬に装着する義務があります)

迷子にならないための対策例

犬の場合

首輪と迷子札

鑑札や狂犬病予防注射済票(飼い犬は狂犬病予防法により鑑札の装着や年一回の予防注射、及び駐車済票の装着が義務づけられている)

マイクロチップ

猫の場合

首輪と迷子札(猫の首輪はひかかりを防止するために、力が加わると外れるタイプがよい)

マイクロチップ

(4)ペット用の避難用具や備蓄品の確保

避難所などの避難先において、ペットの飼育に必要なものは、飼い主が責任をもって準備しておく必要があります。
市から避難指示等が出た場合、安全に避難場所まで避難できるようにリードやキャリーバック等の避難用品やペットの避難に必要な物資の備蓄を行い、すぐに持ち出せるように平常時から準備しておきましよう。
避難所などにペット用の救援物資が届くまでには時間がかかる場合があるので、少なくとも5日分(できれば7日分以上が望ましい)は用意しておくとよいでしよう。
特に、療法食等の特別食を必要としているペットの場合は、さらに長期間分の用意が必要です。
備言品には優先順位を付け、優先度の高いものは避難時にすぐに持ち出せるようにし、人の避難用品とともに保管しておきましよう。

ペット用の備蓄品と持ち出す際の優先順位の例

優先順位1

常備品と、飼い主やペットの情報

  • 療法食、薬
  • フード、水(少なくとも5日分[できれは7日分以上が望ましい])
  • 予備の首輪、リード(伸びないもの)
  • 食器
  • ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能)
  • 飼い主の連絡先のペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・預かり先などの情報
  • ペットの写真(携帯電話に画像を保存することも有効)
  • ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院など
優先順位2
ペット用品
  • ペットシーツ
  • 排泄物の処理用員
  • トイレ用品(猫の場合は追加慣れたトイレ砂)
  • タオル、ブラシ
  • おもちゃ
  • 洗濯ネット(猫第の場合)など

(5)避難所や避難ルートの確認

飼い主は、避難指示等が出た場合に備え、市ハザードマップ「わが家の防災マニュアル」や、市ホームページで災害時の避難場所や避難所を確認し、日頃から避難ルートを確認しておきましょう。
実際に家族でペットを連れて避難場所や避難所へ行く訓練を行い、所要時間や危険な場所等をチェックしておくことで、より安全に避難することができます。
また、自主防災組織等で避難訓練を行うときに、ペットを連れて避難する方法を地域住民で話し合っておくことがよいでしょう。
このように、普段から近隣住民と良好な関係を築けるよう、コミュニケーションや飼育マナーに気を配るとともに、万が一の時にお互いに助け合えるよう、飼い主同士や近隣住民と防災について話し合っておくことが大切です。
あわせて、ペットを一時的に預かってもらえる親戚や友人を探しておくことも望ましいです。

避難訓練でのチェックポイント

  • 避難所までの所要時間
  • ガラスの破損や看板落下などの危険な場所
  • 通行できないときの迂回路
  • 避難所でのペットの反応や行動
  • 避難所での動物が苦手な人への配慮
  • 避難所での飼育環境の確認

4、参考情報

ペットを飼っている方をはじめ、地域の皆さまに広く「ペットとの同行避難」についてご理解いただき、災害発生時に避難所等での混乱が生じることのないよう、平常時の備えや取り組みをすすめていただくための指針としてご活用ください。

環境省ホームページは、下記の関連情報から、ご覧ください。

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