表紙  広報ゆりほんじょう 特別お知らせ版 平成28年 2016年2月1日 「総合防災公園」整備へ その2    市民の健康増進の拠点としても機能。本市が目指す「スポーツ立市」を力強く後押し。 「総合防災公園」の事業内容などをご理解いただくためにシリーズで発行する「特別お知らせ版」。今回は管理運営に関する考え方やアリーナの主な機能、先進地事例などをお知らせします。 (写真)ボルダリングの様子《撮影協力 ガラパカクライミングジム/秋田市》 2〜3ページ ◆管理運営に関する基本的な考え方  本アリーナが持つ5つの機能をそれぞれ高めながら、各機能を有効に連携させ、「複合型交流拠点」にふさわしい一体的な運営を目指します。  ●スポーツ交流機能   市民のスポーツ文化の創造・発信拠点として、スポーツ基本法にあるスポーツを「する」、「観る」、「支える」という視点から、市民の誰もがいつでも気軽にスポーツ活動に参加できる機会を創出するとともに、生涯スポーツ活動を推進する。   〔具体的な利用想定〕プロバスケットボールトップリーグ、バレーボールVプレミアリーグ、フットサル、卓球、バドミントン、剣道、柔道、空手、レスリング、プロボクシング、大相撲地方場所、各種格闘技イベント、ボルダリング、チャレンジデーの開催など  ●防災機能   市民の安全なくらしを支える地域防災拠点として、大規模災害にも十分対応できるものとし、地域と連携し、利活用できる施設とする。   〔具体的な利用想定〕東北ブロック防災訓練、県総合防災訓練および市総合防災訓練の開催、自主防災組織などの訓練、防災セミナーの開催など  ●地域コミュニティー機能   地域コミュニティ施設として、賑わい交流の場を創出するとともに、市民並びに利用者のコミュニティ活動を推進する。   〔具体的な利用想定〕子どもフェスティバル、敬老会、各種市民サークル活動の開催など  ●健康増進機能   すべての市民の健康増進拠点として、多様なニーズに応える効果的な健康づくりを推進する。   〔具体的な利用想定〕大学、医療関係機関の連携による市民健康増進、インターバル速歩普及プログラム、冬期間のリフレッシュ運動教室など  ●地域経済活性化機能   交流人口の創出と地域経済の活性化に相乗の効果を生み出す管理運営を行う。   〔具体的な利用想定〕スポーツ関連合宿、各種大規模会議、就職合同セミナー、コンサート、展示会など  ●総事業費と市の実質負担   起債や補助金を活用し、市の負担を軽減   本事業の総事業費は、アリーナ・屋根付きグラウンドなどの建築工事や外構工事、市道3路線・公共下水道など周辺インフラ整備を含め134億3599万円となります。   これに対し市の実質負担は、起債や補助金などを活用することで、約39億円に抑え、将来に大きな負担とならないよう事業を進めてまいります。  ●先進地の事例紹介   エスフォルタアリーナ八王子(東京都八王子市)   「エスフォルタアリーナ八王子」は八王子市が平成26年に整備した総合体育館で、観客席2千席のメインアリーナに加え、サブアリーナ、多目的室、トレーニング室やボルダリング施設などが設置されています。   また、各種のスポーツ教室などを行えるスタジオ(2室)を備え、様々なメニューで市民の皆さんに利用されています。スタジオの稼働率は7割以上となっており、気軽に立ち寄って体力づくりができる環境が整った、市民から愛されるアリーナとなっています。   本市の新アリーナにおいても、これら先進地の事例を参考にしながら、より有効な運営方法を検討しています。  (写真)観客席2千席のメインアリーナ  (写真)トレーニング室  (写真)ボルダリング施設  ▼アリーナの主な機能と平面計画   ●アリーナ    《1階》メインアリーナ(公式バスケットコート4面)、可動観覧席(約800席)、サブアリーナ、剣道場、マシンジム、スタジオなど    《2階》観覧席(約2200席)、ランニングコース(一周270メートル)柔道場   ●地域コミュニティセンター    《1階》事務室、防災対策室、調理室、会議室など    《2階》大宿泊室兼多目的室、小宿泊室兼多目的室など    《3階》小宿泊室兼多目的室、浴室など 4ページ ◆Interview  さまざまな分野で活躍している皆さんから、新アリーナに対する期待をうかがいました。  ●アリーナで、全国レベルの大会開催へ    菅原 清さん 由利高校教諭・女子バレーボール部監督   由利高校女子バレーボール部は、「全国準優勝」が最高成績で、歴代監督の原田先生、籾山先生の夢である「全国一」を今、目指しています。私たちは総合防災公園のアリーナに全国的な大会を呼び、市民の皆さんに高いレベルの競技を見る機会が増えることによって競技人口が増加し、未来の全日本選手やオリンピック選手を輩出するきっかけになってほしいと願っています。全日本クラスの大会や合宿、国内トップのプレミアリーグ定期開催などのチャンスも広がると思います。   アリーナはバレーボールコート4面+1面が取れ、県内一の施設として国民体育大会や東北大会、社会人の全国大会なども呼べるようになります。男女2面ずつ使い、同一会場で高校男女の大会も同時開催できます、地元の小・中学生が高校版のトップレベルの大会を見て、大きく育つようなアリーナの完成に期待しています。  ●子どもたちに楽しんでほしい“ボルダリング”   荘司 昭夫さん 本荘山の会 会長   これまで山の会や県山岳連盟での活動などで登山の普及に努めており、その一環としてボルダリングの普及にも力を入れてきました。   登山技術の一つであるボルダリングは、今では一つの競技として独立してきておりオリンピック種目にまでなっていますが、設備を備えた施設は数が少ない状況です。新アリーナへの整備が計画されていると聞き、とても期待しています。   ボルダリングは、子どもが本能的に持っている「登ること」への欲求を満たし、自分で考える力を身につける効果もありますので、多くの子どもたちに体験してほしいと願っています。   他の施設でも人気の高い設備ですので、アリーナの目玉の一つとして、集客にも寄与するものと思います。本施設を拠点としたボルダリング愛好者の組織化や、本格的な登山へのきっかけとなり一層山岳ファンが増えることにも期待します。  ●県内でメインに使用されるアリーナに   佐藤 慎也さん 社会人バスケットボール由利工業クラブ   小・中学、高校とバスケットボールをやってきて、現在は高校のOBの方が作った社会人チームに所属して競技を楽しんでいます。   今までは、いろいろな体育館を転々としながら大会開催したこともあり、市内に新アリーナができれば、新しく設備の整った会場を拠点に、大きな大会を開けるものと期待しています。   現在の活動の中では他県チームとの交流はありませんが、これを機にそういうこともできればいいと考えています。   また、県内各所で行われている大会などを本市に誘致することも可能になると思います。県内随一の施設として、様々な大会などでメインに使用されるようになってほしいと思います。   多くの機能を持つこのアリーナを核として、地域の活性化にもつながってくれることを期待しています。  【問い合わせ先】  総合防災公園管理運営準備事務局 TEL24‐6276